年越し蕎麦
年越し蕎麦（としこしそば）とは、大晦日（12月31日）の晩に縁起を担いで食べる蕎麦で、歳末の日本の風物詩ともなっている、日本の文化であり風習です。
年越し蕎麦には、蕎麦は他の麺類よりも切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」という意味や、蕎麦は細く長いことから延命・長寿を願うという意味があります。年越し蕎麦は、江戸時代には定着していたと言われています。
2012年現在、大晦日に年越しそばを食べる人は57.6パーセントにのぼり、文化として深く定着していることが窺えます。年越し蕎麦は、日本各地に見られる文化であり、地域の特色の現れたさまざまな形式の年越し蕎麦が存在します。
各地の年越し蕎麦
- 福島県の会津地方では、大晦日でなく元旦に蕎麦を食べる事があります。
- 新潟県では、大晦日でなく1月14日（小正月の前日）に蕎麦を食べる「十四日（じゅうよっか）そば」や1月1日（元旦）に蕎麦を食べる風習もあります。
- 福井県では、濃い目のつゆを大根おろしでのばしてそばにかけ、ネギと鰹節をのせた越前そばを食べる人もいます。
- 香川県では、大晦日に地元の讃岐うどんを食べる人もいるが、2010年に四国学院大学の学生が香川県民を対象におこなった調査では、前年末に「うどんを食べた」という人の割合は、蕎麦の43%に対して22%でした。
- 沖縄県では、日本そばではなく日常食べる事が多い麺類である沖縄そばを食べる人の割合が多い。『ウィキペディア』より
