ら抜き言葉
「ら抜き言葉」を知っていますか?文法的な活用では必要な「ら」を含んでいない言葉を「ら抜き言葉」と言います。
食べます(ます形)→食べられます(可能形)
のように、Ⅱグループの可能形はます形の「ます」を取って、「られます」をつけますが、「食べられます」のように、「ら」を付けないことがあります。これを、「ら抜き言葉」と言います。
食べられます→食べれます 寝られます→寝れます 見られます→見れます
※Ⅲグループの動詞、「来ます」もら抜き言葉になることがあります
来られます→来れます
ら抜き言葉は一般的に間違った言葉だと言われています。新聞や教科書では「ら抜き言葉」は使われませんし、ら抜き言葉を見たり聞いたりすると「変だな」と思う人もいます。
しかし、若い人を中心に広がっており、テレビに出ている政治家や文化人と言われるような人たちも使っています。方言の影響から、「ら抜き言葉」が一般的に使われている地域もあるようです。
また、意味をはっきり分けられるという利点もあります。Ⅱグループの動詞・来ますの場合、可能形と受身形は同じ形ですが、ら抜き言葉を使うことによって、形からも意味を区別
することができます。
例)
私は嫌いな食べ物がありません。何でも食べれます。(可能)
金魚が猫に食べられてしまいました。(受身)
間違っている使い方だと言われている「ら抜き言葉」ですが、広がりつつあるきちんとした理由もあるようです。「ら抜き言葉」は間違いだと否定しないで、このような表現もあると知っておくこともいいでしょう。